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先月じーさん(父)が受けた脳のMRI検査の結果を家族を代表して わたくしが聞きに行って参りました。 じーさんは総合病院の心療内科で診てもらってるんだけど、待合室に いると色んな患者さんがいてね。待ち時間の退屈の虫をことごとく つぶしてくれるので感謝してもしきれません。 でもお年寄りが多いんだよなあー。みんなお元気そうなんだけど やっぱり色々抱えてる物があるんでしょう。私の隣に座った じじい…ではなく高齢の男性患者さんは診察の順番が気になるらしく 私に何度も何度も 「わし。何番目や」 と聞きます。診察時間まで待ちきれないのか、勝手に診察室を のぞき込んでは、また座って 「まだ先生来とらんわ。なあ」 「わし。何番目や」 次聞いたら刺すよ。 芽生え始めた殺意をかき消すようにスピーカーからじーさんの名前が 呼ばれて、私は診察室に。 過去、認知症の検査で真冬にも関わらず「今の季節は?」の質問に 「初夏」 と季節先取りにもほどがある回答をして、ドアの前で長女とずっこけた ものでしたが、今回はやけに調子が良くてヤバかったです(笑) 口頭での検査の点数も前回と変わらず、MRIで診た脳の画像も特に 変化は見られず ザ・ストップ認知症 そんな感じです。もちろん治ったというわけではなく、月曜に 顔を出しても水曜に「最近けえへんけど、どうしてるん」と人を おちょくった電話が来ます。 病院の帰りにじーさんち寄りました。 いつものように勝手に鍵を開けて部屋に入るとベッドの上にカメラやレンズを 広げていました。 「うわ。どっか行くん」 「いや、ちょっと整理してた」 「今日、晴れてるで。カメラ持って散歩行ってきたら」 「うーん。今日はいい。お客さん来たし」 「あっ。私が来ない方が良かった、ってことやな」 「そんなハッキリは言うてないけどな」 あははは。 あははは。 元気であちこち旅をしていた時のじーさんを思い出しました。 帰りにはまた何度も何度も「こづかいあげる」と札束が出来るくらい お金をくれて、それをまたへそくり入れに戻す私。 でも、これも危険なのだ。 へそくりの袋に戻している瞬間に見つかったら 盗ってるようにしか見えません(-_-) 自宅に帰ってじーさんの診察券を片付けていたら私の戸籍謄本が 出てきました。「ひったくりが怖い」と言うじーさんの代わりに 貯金などを下ろすときに委任状と一緒に「親子であることを証明するもの」 が必要な時があるので、カバンにいれてあったもの。 初めて、じーさんやお母さんの戸籍をじっくり見たら、なんだかすごく 泣けて仕方なかった。私の知らない場所で二人が産まれて、大人になって 出会って、そして私が産まれた。そして私も結婚して子どもが産まれ そして子ども達も、その子ども達も。 命の連鎖。 紙切れ一枚だけど、重くて優しくて、そして悲しかった。 じーさんがカメラを磨きながら 「ばーちゃんおった頃はあちこち行ったけどなあ」 と一言言ってすぐに黙ってしまった。 私も何も言えなかった。じーさんの口から「ばーちゃん」と聞いたのは 本当に久しぶりだった。 それでも認知症は静かに確実に進んでいるのだろう。 じーさんの戸籍が閉じられたとき、私は何を後悔するだろうか。 せめてその後悔の数がひとつでも少なくなりますように。 同じ過ちを繰り返しませんように。 ■■60年後のロミオとジュリエット ★毎日がおさしん日和★
by chiroru-pu
| 2010-10-06 18:53
| じぃさん(父)
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